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子宮がんとは、子宮に発生するがんのこという。子宮体部に発生するがんを「子宮体がん」、子宮頚部に発生するがんを「子宮頚がん」という。
子宮体がんは子宮内膜に発生する子宮内膜がんと、子宮筋に発生する子宮肉腫の大きく二つに分類されるが、95パーセント以上は、子宮内膜がんであるとされている。
一方、子宮頚がんは、女性性器悪性腫瘍の中でもっとも頻度が高いがん。近年では、子宮がん検診により早期発見が可能であるため、比較的治療しやすく予後のよいがんといわれている。
どちらも初期症状としては、性交後や生理でもないのにおりものに血液が混じるなどの「不正性器出血」がある。


子宮がんとは

子宮は骨盤の中央に位置しており、その両側には卵巣があります。子宮は、解剖学的に子宮の下部、つまり子宮の出口にあたる子宮頚部と、子宮の上部、子宮の袋の部分に相当する子宮体部より構成されています。子宮がんとは子宮頚部に発生する子宮頚がんと子宮体部に発生する子宮体がんに大別されます。
前者は全体の約7割を占めているが、子宮がん検診の普及により減少傾向にあり、また上皮内がん(0期)を始めとする、ごく早期のがんが主体をなしてきています。
これに対して後者は増加傾向に上皮内がんの段階で発見されることは稀です。子宮体がんがほとんど全て腺がん(内膜腺由来)であるのに対して、子宮頚がんは扁平上皮がんと腺がんに分類されます。大多数を扁平上皮がんが占めていたが、ここでも腺がんが近年急速に数を増やし、進行子宮頚がんのかなりの割合を占めるに至っています。
子宮頚がんと子宮体がんにおける患者年令分布を見てみると注目されるのは、子宮頚がんの発症が、20才台より急速に増加している点で、この病気が若い妊孕性を有する世代に重大な影響を及ぼしていることがわかります。
病変はほとんどが早期がんであるため、子宮温存が可能である場合が多いと考えられます。これに対して、老年期に発見される子宮頚がんは、多くの場合が進行がんの形をとります。
一方、子宮体がんでは、50-60才を明確なピークとしており、閉経期前後から閉経期以降比較的早い時期の疾患であることがわかります。
子宮頚がんの原因はヒトパピローマウイルスによる感染であることがかなり明確になってきています。
この感染に何らかの他の要因が加わり、発がんすると考えられています。
感染は性行為によって発生し、それ以外の感染は稀とされます。感染から何年で発症するかは諸説がはっきりしていませんが、先(さき)の患者年令分布は性行為の開始年令と大きな関係があるとされます。
前がん病変である子宮頚部異形成(軽度、中等度、高度の3段階が)を経て、がん化するとおり、がん組織は異形成の組織よりも高率にヒトパピローマウイルスが証明されます。
ヒトパピローマウイルスには型があり、ハイリスク型(16,33,52,58型など)とローリスク型(6,11型など)に分けられます。
個々の症例における採取(PCR法)などにより可能です。ハイリスク型が病変の進行を誘発しますが、異形成でハイリスク型のウイルスが検出された場合でも、がん化する確率はいか(諸説が)と見られており、それほど高いものではないと考えられます。癌研有明病院婦人科は、厚生労働省が指定する「高度先進医療」によって「子宮頸部前がん病変患者のHPV型判定」を外来で実施しています。


子宮がん(診断)

子宮頚がんでは、不正出血、接触出血が主体ですが、初期の場合は無症状のことがむしろ普通と考えられます。これら無症状患者の多くは子宮がん検診で発見されています。子宮体がんでは圧倒的に不正出血が多く、特に閉経期以降の出血という形で発見される場合が多いとされます。子宮内腔に腫瘍が存在するため異常な帯下を主訴とする場合もありますが、集団検診で発見される場合には無症状のことも多いとされます。
一般に、集団検診では、子宮頚部に対してのみ細胞診が行われる事が多く、子宮頚がんにおける診断率は99%以上という信頼性です。検査結果は通常5段階(クラスI-クラスV)に表示され、I, 2は正常を、3aは軽度ないし中等度の異形成を、3bは高度異形成を、IVは上皮内がんを、Vは浸潤がんをそれぞれ想定しています。子宮体がんに関しては、頚部のみの検索では不十分で、その場合の発見率は約50%にすぎません。


子宮頚がんとの治療

上皮内がん(0期)、微少浸潤がん(IA期)においては、単純子宮全摘術が治療の原則です。これにより高い治癒率(0期ではほぼ100%)が得られます。しかし、若い世代の患者には、妊孕性保持の目的で、保存的治療が積極的に行われています。近年の全国集計でも、上皮内がんに対する治療は、保存的治療が子宮全摘術を頻度的に上回るようになっています。保存的治療は、円錐切除またはレーザー治療(あるいは両方)を指し、子宮頚部に対してのみ治療を行い子宮は温存されます。
IB期以上の手術可能症例(通常2期までを指す)に対しては、広汎性子宮全摘術及び骨盤リンパ節廓清を行います。本術式は、単純子宮全摘術では行わない膀胱子宮靱帯、基靱帯等の処理を行い、子宮周辺の組織を幅広く切除します。その結果、膀胱及び直腸関連の神経が広範囲に切断される場合があり、術後これらの障害が問題となる場合があります。3期の症例は一般的には放射線療法が単独で行われ、IV期症例には化学療法が行われる場合が多いと考えられます。しかし、ネオアジュバント化学療法などで、腫瘍の縮小を計った後、根治手術を行う場合や、放射線療法と同時に化学療法を行う(コンカレント化学療法)など、新しい治療法が多数登場しています。


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