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大腸癌だいちょうがん, Colorectal cancer)とは、大腸(盲腸、結腸、直腸)に発生する癌腫であり、肛門管に発生するものを含めることもある。アメリカでは三番目に多い癌(がん)で、癌死の原因として二番目に多いとされている。
多くの大腸癌は大腸ポリープ(polyp)より発生する。(有茎ポリープは)キノコの様な形状に増殖し、顕微鏡で観察すると通常は腺腫とよばれる良性腫瘍である。しかし、そのうちの一部は時間が経つと癌(がん)の一種である腺癌に進行する。現在では、ポリープ由来でない平坦な病変や陥凹性病変から進行大腸癌になることがあることも明らかになっている。


大腸がん(診断)

大腸癌は発生してから大きな腫瘤を形成するのに進行するのに数年はかかり、早期に発見できれば完全治癒の可能性が大きくなる。症状があったり、リスクが大きい者は積極的に大腸癌検診を受けるべきであり、目的によりいくつかの異なった検査がおこなわれる。自覚症がない人々が対象の集団健診では普通、便潜血反応が行われる。潜血反応が陽性であったり、自覚症状が場合、貧血などの異常が場合、その他の大腸癌のハイリスクの場合は、癌をはじめとする大腸疾患の確定のため大腸内視鏡検査が行われる。
直腸指診(Digital rectal examination;DRE) 医師が、潤滑剤を付けた手袋をした指で直腸に異常がないか触診する。
便のなかに微量の血液が含まれていかを検査すること。病変を便がこするとわずかに出血し便に血液が混じる。この肉眼では見えない微量の血液を検出する検査である。便潜血陰性のことがある。 大腸内視鏡(Colonoscopy)ライト付の柔軟な内視鏡で直腸から盲腸まで挿入し、病変を観察する。
現在では大腸疾患を診断する方法として中心となっている。同様の仕組みの胃カメラよりかなり操作が難しかったが、スコープの改良、挿入法の改良で以前より容易になった。ポリープ、腫瘍、炎症などの異常があれば、小さい鉗子を使用して組織を生検(biopsy)用に採取できる。大腸内視鏡の応用として、ポリープ、早期癌が発見された場合に電気メスと同様の原理を使用して除去する内視鏡手術が施される。 バリウム注腸二重撮像法(Double contrast barium enema;DCBE)肛門からバリウム溶液を注入し、ついで空気を注入する。
それにより大腸や直腸の内面の形状をX線で撮像する。内視鏡より実施が容易であるが、放射線の被曝がある、異常があったときに生検ができないという理由より日本では大腸内視鏡に大腸疾患診断の中心の座を譲り渡した感がある。 CT断層撮影法(Computed axial tomography)はX線診断法で進行癌の周囲への進展度合や他臓器(特に肝臓)の有無を検査するのに用いられるが、大腸癌の有無自体を調べるのには向いていない。
早期癌の発見には全く無力である。理由で実施されたCT断層撮影で進行大腸癌が発見されることもある。
進行大腸癌があると貧血を来すことがよくある。貧血自体はありふれた疾患であるが、大腸癌がその原因の一つであることは注意すべきである。患者の血液中のある種のたんぱく質(腫瘍マーカー:tumor marker)、のレベルを計測することで存在を推定することができる。癌胎児性抗原(CEA)が代表的である。早期であれば正常レベルであることが普通であるし、進行癌でも人も少なくない。肝臓などへの転移があると癌胎児性抗原(CEA)値が高度に上昇する。CEA以外にCA19-9も用いられる。


大腸がん治療(外科療法)

治療方針は癌の病期によって変わってくる。早期大腸癌の(浸潤がわずかな)場合は根治可能である。しかし発見時の病期が後期であるならば(遠隔転移がある場合)根治の見込みは少なくなる。肝臓への転移等については原発巣が根治できる場合に肝臓の合併切除も行われ治療成績も比較的良い。外科療法が第一選択で、化学療法、放射線療法が個々の患者の病期や医学的な諸要因により併せて実施される。
外科療法は、癌が局在的ならば、大腸癌を根治させる最善の方法である。ごく早期の癌で、粘膜内にとどまっている場合は、内視鏡手術により切除可能である。癌が進行すると通常外科手術によって、腫瘍が存在する大腸の切除と再発の可能性を減らすために周辺のリンパ節組織の郭精が実施される。可能であれば残った腸の同士を吻合して機能形成術がほどこされる。病変が肛門に近く吻合が出来ない場合は、人工肛門が形成される。明確な遠隔転移がある場合は通常外科手術は適用にならない。腹腔鏡下大腸切除術の大腸癌への適用は痛みを伴う切開を最小限にし、術後感染のリスクを低減させる。一般的な外科手術の場合と同様であるが、大腸外科手術は稀に術後感染、膿瘍、腸管穿孔あるいは腸閉塞を引き起こすことがある。


大腸がん治療(化学療法)

化学療法は、切除不能な進行大腸癌に対する第一選択の治療法である。化学療法は一時的に腫瘍を縮小させ、癌の進行を遅らせて生存期間を延長する。いっぽう、癌の再発を予防するためにも実施される。すなわち、補助化学療法(adjuvant)として外科手術の後に実施されたり、術前化学療法(neo-adjuvant)として手術前に実施される。 現在大腸癌に対して使用される代表的な薬剤は、フルオロウラシル、ホリナート(日本国内ではレボリナート)、イリノテカン、オキサリプラチン、テガフール・ウラシル配合剤、カペシタビン(日本国内未承認)、ベバシツマブ(日本国内未承認)、セツキシマブ(日本国内未承認)などである。日本ではティーエスワン®も頻用される。切除不能大腸癌の化学療法はかつて5-FU/ロイコボリン療法が標準とされていたが、イリノテカンおよびオキサリプラチンの登場により状況は大きく変化した。これら薬剤の併用(FOLFOX、FOLFIRI)により20ヶ月を超える生存期間中央値が報告されるなど、治療成績は飛躍的に向上している。2006年現在、欧米ではさらにベバシツマブなどを加えたレジメンが標準療法とみなされており、日本でも承認へ向けて臨床試験が進行中である。



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